プログラミング言語のPythonは汎用性が高く、様々な場面で用いられている。ただ、手広く勉強していると、どっちつかずな状態になりやすいので、エンジニアとしてPythonを活用していくのであれば、スペシャリストを目指すのも手だ。
近年、Pythonの人気は高まっているが、注目度の高さと大きく関係しているのが、人工知能の開発が可能という点だ。Pythonを習得してAIエンジニアを目指すルートもあるが、AIエンジニアとして活躍する上でのハードルは、決して低くはない。プログラミングのスキルに加え、統計学や高度な数学スキルなど、様々なものが求められる。Pythonを学べば、自然と人工知能の開発ができるようになるというものではないので、AIエンジニアを目指すのであれば、Python以外の勉強も欠かせない。
Webアプリ作成の分野でもPythonは人気で、海外発の人気サービス、DropboxやInstagramはPythonで作成されている。パソコン、スマートフォン、タブレッドなどの機器の種類に関わらず、ブラウザさえあれば動かせるWebアプリは、非常に需要が多い。将来性も十分なので、Webアプリ作成の分野への特化を目指しPythonを学ぶのもよいだろう。
Webアプリ作成の分野で活躍したいのであれば、フロントエンド開発、バックエンド開発の両方をこなせるフルスタックエンジニアを目指したいところだ。ユーザーの目に触れる部分を担当するフロントエンド開発、目に触れない部分を担当するバックエンド開発、どちらもWebアプリ作成に大きく関わってくるので、両方をこなせるのが理想である。
このように、Pythonを極めることでエンジニアの将来は明るいことがわかる。加えて、Pythonエンジニアの年収や今後の需要などにも注目し、計画的にスキル習得に励んでほしい。